手からはじまる物語

お施主様から「大工さんが本当に楽しそうに仕事をしている姿がびっくりしました」 と嬉しい感想をいただいたことがあります。
たしかに…みんな楽しそうでした。
木組みで建てる建て方は、大工にとって喜びと楽しさがいっぱいです。
お施主さまとともに、じっくり家づくりを楽しみお施主さまの暮らしがはじまった後も、
暮らしの家にずっと寄り添っていけるような大工工務店でありたいなと思います。

1.プランニング
まずはお客様の夢や家づくりへの思いをきかせてください。
その土地の景色・陽当たり・風通りなどをよく観察しながらプランを作成します。

着工までのおおまかな流れ

ご相談 → 現地調査 → プラン作成 → 設計 → 御見積り → 地盤調査 → 着工

2.墨付け・きざみ
木の特性を見極め適材適所に配置します。
木と木を組む時 どこでどう継ぐのか、どんな仕口にすればいいのか考えながら墨を打ち
その墨に沿って 職人が一本一本丁寧に手仕事できざみます。
3.建前
柱や梁、家の基礎構造となる軸組材が準備できたら建前です。
木遊舎のメンバーが集い棟上げ・屋根仕舞いまで一気にすすめます。
木と木を組合い、家がカタチになります。
4.土壁
土壁の芯になる竹木舞を編みます。割いた竹を縦横格子にし縄で編みます。
そこへ藁をたっぷり混ぜ発行させた土を塗っていきます。
土壁づくりは、家族・親戚・友達などみんなで集まり、わいわいと楽しく進めていく家づくりの一大イベントです。
※竹は10 月から12 月までの伐り旬に刈っておきます。
5.外装
土がしっかりと乾いたら、外側から断熱材( 木質系のもの) を入れすきま風を防ぎます。
外壁の仕上げには、耐久性のある天竜杉の赤身板を使い板張りで仕上げます。
場所に応じて漆喰壁で仕上げることもあります。
6.内装・家具仕上げ
床や天井を張り
壁は、左官職人さんにより中塗り・漆喰で仕上げます。
建具や・畳が入りキッチンや収納家具など生活動線をイメージし家具をつくります。
7.完成
プランニングから完成まで、住まい手の方の想いとたくさんの職人さんの技によって完成です。
100 年200 年先を描き、じっくり時間をかけて家をつくります。
心から暮らしを楽しめる家であります様に。